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焼津市治長請所の稲荷神社――地域に寄り添う信仰の場

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2025年1月26日、焼津市治長請所(じちょううけしょ)にある稲荷神社に行ってきました。

焼津市に住んでいると、時折聞き慣れない地名に出会うことがあります。そんな「治長請所」という地名に興味を持ち、実際に訪れてみると、地域の歴史や文化に触れることができます。今回訪れた稲荷神社も、そうした興味から見つけた神社のひとつです。知らない場所にも神社があると知り、驚きと発見の連続でした。

詳細・基本情報とアクセス

基本情報

  • 名称:稲荷神社
  • 住所:静岡県焼津市治長請所180-1
  • 御祭神:倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
  • 相殿神:須佐之男命(すさのおのみこと)、埴山比売命(はにやまひめのみこと)
  • 例祭日:10月9日
  • 創建:1753年(宝暦3年)9月
  • 移転:1971年(昭和46年)10月3日、現住所に新築移転

アクセス方法

車の場合

  • JR焼津駅から18分
  • JR西焼津駅から12分
  • JR藤枝駅から10分

公共交通機関の場合

  • JR藤枝駅から静鉄バス藤枝吉永線で11分「大新島中」バス停下車、徒歩9分
  • JR西焼津駅から静鉄バス焼津循環線さつきで9分「中新田配水場」バス停下車、徒歩12分

地図

由緒・御祭神・ご利益

由緒

稲荷神社は1753年(宝暦3年)、主祭神として倉稲魂命を勧請して創建されました。その後、1971年(昭和46年)に現在の治長請所字上180-1に新築移転されています。

御祭神

倉稲魂命(うかのみたまのみこと)

主祭神。稲荷信仰の中心的な神で、農業や商業の守護神。五穀豊穣や商売繁盛を司ります。

須佐之男命(すさのおのみこと)

相殿神。荒ぶる力を鎮める神で、厄除けや災厄を祓う存在とされています。

埴山比賣命(はにやまひめのみこと)

相殿神。土地や土に関わる神で、豊穣と大地の安定を象徴します。

ご利益

  • 商売繁盛
  • 五穀豊穣
  • 家内安全
  • 厄除け

境内の様子と雰囲気

鳥居

参道の入口には白い石造りの鳥居が建ち、社殿へと続く空間を区切る役割を果たしています。鳥居越しに見ると拝殿と本殿が横並びに見える形となり、一般的な直線的な配置とは異なる珍しい構造に感じられます。

また、社殿の手前には資源ごみの回収設備があり、さらにその前が砂利の広場(駐車場)となっているため、地域住民の生活にも密接に関わる神社である可能性があります。こうした背景を踏まえると、鳥居も単なる神域の入口というだけでなく、地域の集いの場としての境界を示す役割も担っているのかもしれません。

拝殿

1971年(昭和46年)に建てられた拝殿は瓦屋根と木造を基本とし、拝殿の扉はサッシ製、外壁はトタンです。シンプルながらも落ち着いた雰囲気が漂い、地域の方々に親しまれています。正面には注連縄が掲げられており、神聖な空気を感じることができます。

本殿

本殿はトタン製の壁で覆われた外観が特徴的です。焼津地域では湿気対策や経済性の観点からトタンが採用されることが多く、実用性を重視した造りとなっている可能性があります。

境内社(?)

境内の一角に石造りの小さな社が鎮座しています。注連縄が巻かれており、現在も信仰の対象となっていることがうかがえます。祀られている神や由緒については不明ですが、摂社や末社、あるいは庚申塔や地蔵堂の可能性も考えられます。

社務所・公会堂(?)

境内には広い建物があり、社務所として使用されている可能性があります。一方で、外観や造りから地域の公会堂としても利用されていることが考えられます。地域の集まりや行事の拠点となっている可能性がありますので、今後、地域の方にお話を伺う機会があれば、詳細を確認したいと思います。

手水舎

木造の手水舎は、参拝者が身を清めるための神聖な場です。

年中行事・催事

例祭

10月9日です。今後、地域の方にお話を伺う機会があれば、詳細を確認したいと思います。

まとめ

稲荷神社は、地域の人々に愛される小さな神社です。焼津市内で聞き慣れない地名を見つけ、そこに神社があることを知ったときの驚きと喜びを感じる場所でした。シンプルな境内やトタン製の本殿は、地域に根ざした神社ならではの風情を感じさせます。皆さんもぜひ訪れて、地域の歴史と文化を感じてみてください。

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みきと
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みんなの図書館さんかく名誉副館長/己書道場師範/星空案内人
麺と星空とコーヒーをこよなく愛しております。
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