御穂神社(みほじんじゃ) | 静岡県静岡市清水区三保
詳細・基本情報とアクセス方法
静岡市清水区三保に鎮座する御穂神社は、ユネスコの世界文化遺産「三保の松原」の構成要素の一つとして知られる歴史深い神社です。
2021年1月11日に2度目の参拝をしてきました。初回は三保の松原を訪れた際に偶然立ち寄ったのがきっかけでしたが、今回は御穂神社を目的とした参拝。神話や歴史、自然に包まれたこの場所は、訪れるたびに新たな魅力を感じさせてくれます
基本情報とアクセス
住所
〒424-0901 静岡県静岡市清水区三保1073
電話番号
054-334-0828
社務所受付時間
8:00〜17:00
御朱印
あり(書き置き)
駐車場
境内隣接:約5台 / 三保の松原駐車場:普通車200台、大型車20台
アクセス方法
車の場合
- 東名高速清水ICより約20分
- 東名高速日本平久能山SICより約18分
公共交通機関の場合
- JR清水駅よりしずてつバス三保線で約25分、「羽衣の松入口」バス停下車、徒歩約5分
地図
由緒・御祭神・御利益
由緒と歴史
御穂神社の創建については、詳細な記録は残されていませんが、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が社領を寄進して創建されたという説や、出雲の国から遷座されたという伝承があります。
- 平安時代の国史によれば、貞観7年(865年)と元慶3年(879年)に神階が昇叙された記録があり、当時から信仰を集めていたことが伺えます。
- 延長5年(927年)の『延喜式神名帳』には式内社として記載されています。
- 江戸時代には徳川家康によって社殿が整備されましたが、寛文8年(1668年)の落雷で焼失。その後、仮宮として建てられた社殿が現在も現存し、静岡市指定有形文化財となっています。
- 2013年、富士山と三保の松原とともにユネスコの世界文化遺産に登録されました。
御祭神
大己貴命(おおなむちのみこと)
大国主命(おおくにぬし)とも呼ばれる縁結びや国造りの神です。御穂神社では、三穂津彦命(みほつひこのみこと)としての側面が強調されています。
三穂津姫命(みほつひめのみこと)
高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)の娘で、大己貴命の最後の妻。夫婦円満の象徴としても信仰されています。
御利益
主な御利益
- 縁結び
- 夫婦円満
- 交通安全
- 大漁祈願
境内の様子
鳥居と神の道
境内と言っていいのかわかりませんが、御穂神社の正面鳥居から三保の松原へ続く約500メートルの参道は「神の道」と呼ばれます。この参道は美しい松並木に囲まれており、三保の松原の羽衣の松まで続いています。参道を歩く際は、中央を神様が通るとされているため、右側通行が推奨されています。
手水舎
社務所と授与所
御社殿
仮宮として建てられた現存の社殿は、静岡市の指定有形文化財です。拝殿と本殿が接続する構造で、歴史の趣が感じられます。
摂末社
境内には、以下のような摂末社が鎮座しています:
- 子安神社(祭神:須佐之男命、稲田姫命)
- 八雲神社(祭神:須佐之男命)
- 稲荷神社(祭神:宇迦之御魂神、大宮姫神、太田命)
- 羽車神社(三保の松原に鎮座)
- 呉服之神社(祭神:長白羽命)
- 稲荷神社(祭神:宇迦之御魂神、大宮姫神、太田命)
- 胡夫大夫神社(祭神:事代主命)
- 磯前神社(祭神:少彦名神)
- 産霊神社(祭神:高皇産霊命、神皇産霊命)
羽衣の松と羽車神社
神の道の先には、三保の松原が広がり、その中に「羽衣の松」と「羽車神社」があります。神話の舞台としても有名で、神聖な雰囲気に包まれています。
神馬
子供の守り神。何でも叶う叶え馬ということです。
御朱印とお守り
御朱印
御朱印には「三保松原鎮座 御穂神社」の墨書と印が押されており、書き置きで授与されます。参拝記念として人気があります。
お守り
縁結びや交通安全などの御利益に合わせたお守りが種類豊富に揃っています。
まとめ
御穂神社は、三保の松原や羽衣の松とともに歴史と神話が交差する特別な場所です。「神の道」を通って海へと続く景色は、まさに神聖な空間そのもの。縁結びや夫婦円満、大漁祈願の御利益があることから、さまざまな願いを持つ参拝者に愛されています。
三保の松原を訪れる際には、ぜひ御穂神社まで足を運び、日本の伝統や歴史に触れてみてください。
追記(2024/12/8)
最新情報
- 羽衣の松の保全活動
羽衣の松の保全活動が継続して行われており、見学時には一部エリアが制限される場合があります。 - 神の道の整備状況
神の道では松並木の老木化が進んでおり、定期的に補植作業が行われています。