焼津

【1500年の歴史】那閉神社の読み方・御朱印・お守り・アクセス完全ガイド(焼津の海の神様)

那閉神社・静岡市焼津市浜当目
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当ブログの記念すべき最初の神社記事です。那閉神社(なへじんじゃ)は私が小学生のころの学区内にありましたが、大人になるまで訪れたことはありませんでした。最初は読み方も分からず、「なへじんじゃ」で合っているのか?と思いました。たまに「なへいじんじゃ」と呼ぶ人もいますが、正しくは「なへじんじゃ」です。

特にお守りが全国的に有名で、釣り人に人気の「大漁釣守」は、釣果アップのご利益があると話題になっています。その人気の火付け役となったのが、釣りガールの三浦愛さん。彼女が紹介したことで、釣り好きの間で注目され、全国から訪れる人も増えたと言われています。

また、焼津市で御朱印を授与している神社は多くありませんが、那閉神社はその一社です。

詳細・基本情報とアクセス方法

基本情報

地図

アクセス

車でお越しの方

県道416号を通って瀬戸川の北岸に沿って浜当目海水浴場方面へ。道なりに進むと海岸公園の駐車場があり、そのすぐそばに神社があります。

バスでお越しの方

しずてつジャストラインの焼津巡回線で「虚空蔵尊入口」で下車、徒歩約10分です。

由緒・御祭神・御利益

由緒と歴史

那閉神社の創建は 509年(継体天皇3年) にさかのぼります。物部氏によって当目山に勧請されたのが始まりとされ、その後一時的に鍋崎の海中の「神の岩」に遷座しました。しかし、風浪の影響を避けるため、現在の地に遷されました。この経緯は、古代の海神信仰を色濃く反映していると考えられています。

927年(延長5年) に編纂された『延喜式神名帳』にも記載される式内社であり、1281年(弘安4年)には朝廷から奉幣を受けた記録も残っています。

那閉神社は、焼津周辺の広範囲にわたって信仰されており、小川の熊野神社や藤枝市岡部の若宮八幡宮境内にも祀られています。また、焼津市岡当目の西宮神社も、那閉神社を勧請したものと伝えられています。

境内には1822年に建立された高さ3.5メートルの常夜灯が焼津市の有形文化財として残されています。

神の降臨の流れ

Google Map
  1. 神の岩(沖合の岩礁)
    • かつて、海の彼方から訪れる神を迎えた場所。
    • 一時的に神をお迎えする「依代(よりしろ)」の役割を果たしていたと考えられる。
  2. 御座穴(現在の海岸沿い)
    • 海中の神を迎えた後、次の段階として神を鎮める場所。
    • ここでの祭祀が重要視され、古代の祭礼の中心地だった可能性が高い。
    • 徳川家康の伝説が後世に付け加えられたが、本来は純粋な神祭の地であった。
  3. 当目山(虚空蔵山)(神奈備山)
    • 神が最終的に降臨する「神奈備山(かんなびやま)」として信仰される。
    • 本来は社殿を持たず、山そのものが御神座だった。
    • 後に神仏習合により「香集寺(虚空蔵堂)」が建立されている。
  4. 現在の那閉神社(海岸近く)
    • 風浪の害を避け、平地に遷座された。
    • しかし、信仰の原型は「海から山へと神が遷る」という日本古来の信仰を色濃く残している。

この流れを踏まえると、那閉神社は単なる「漁業の神社」ではなく、海神信仰の原型を今に伝える貴重な聖地 であることがよくわかります。

御祭神

那閉神社では、二柱の神様が祀られています。

事代主命(ことしろぬしのおおかみ)

「エビス様」として親しまれている神様です。鯛を抱えた姿で描かれることが多く、神社のお守りにも、その象徴である鯛のデザインが使われています。

恵比寿様こと事代主命

大国主命(おおくにぬしのおおかみ)

「ダイコク様」として知られている神様です。打ち出の小槌を持つ姿が特徴的で、この神様のシンボルである打ち出の小槌は、御朱印にも描かれています。

大黒様こと大国主命

ご利益

  • 海上安全:船旅の安全を守る
  • 大漁満足:豊かな漁獲に恵まれる
  • 商売繁盛:商売が上手くいく
  • 五穀豊穣:作物が豊かに実る
  • 良縁成就:良いご縁に恵まれる
  • 学業成就:学びが実を結ぶ

境内の様子と雰囲気

鳥居と参道

石造りの鳥居をくぐると、美しい参道が広がります。赤と白の提灯が並び、境内に彩りを添えています。まっすぐに伸びる白い参道の先には、立派な拝殿が見えます。

御社殿

山の緑を背景に、白い屋根が印象的な社殿が建っています。白い幕(まく)には家紋が描かれ、その上には赤と白の提灯が連なって、神社らしい華やかさを演出しています。

狛犬

境内の参道には、立派な一対の狛犬が置かれています。口を開けた阿形(あぎょう)と口を閉じた吽形(うんぎょう)の狛犬が、参拝者を見守っています。

境内社

本殿の近くには、三つの小さな神社が祀られています。特に朱色の鳥居が印象的な稲荷神社は、商売繁盛のご利益があり、地元の商店の方々からの信仰が厚いようです。

稲荷神社

稲荷神社

お守りと御朱印

お守り

那閉神社のお守りは、色鮮やかな刺繍とデザインの美しさが特徴。 全国的に高い評価を受けており、釣り人や漁業関係者だけでなく、幅広い層に人気があります。

現在のラインナップはこちら

限定デザイン・新デザインが登場!

那閉神社では、限定デザインや新デザインのお守りが随時登場します。 特に、季節限定や特別なイベントに合わせたデザインは大変人気があります。

最新の授与情報は、XInstagramで発信されているので、フォローしておくと新しいデザインの情報をキャッチしやすくなります。

全国対応!

遠方にお住まいでも、郵送対応で那閉神社のお守りを受け取ることができます。

▶お守りの郵送申し込みはこちら
お守りページを見てお問い合わせフォームから申し込み

私が授与したお守りは「大漁釣守(たいりょうつりまもり)」です。白地に金糸、青、赤などの色鮮やかな糸で、波間から跳ねる鯛が豪華に描かれています。漁師さんや釣り人はもちろん、「めでたい(鯛)」の語呂合わせから縁起物として人気があります。

御朱印

那閉神社の御朱印

社務所では「参拝 那閉神社」「延喜式内」の墨書きに加え、大国主命を象徴する打ち出の小槌の印が押された御朱印をいただけます。社務所が閉まっている場合は、向かいの宮司さまのお宅でも対応していただける場合があります。

年中行事

例祭(れいさい)

毎年10月の第3日曜日に行われる、那閉神社の最も重要な祭典です。

浦祭(うらまつり)

2月の初午(はつうま)の日に行われ、境内社の稲荷神社の祭典と一緒に執り行われる漁業者の大漁祈願祭です。

こんな方におすすめ

こんな方におすすめ

  • 漁業関係の方、釣りがお好きな方
  • 商売繁盛を願う方
  • 歴史や文化に興味がある方
  • 心静かに参拝したい方
  • 記念になるお守りをお探しの方

まとめ

那閉神社は、1500年以上の歴史を持つ焼津の海の守り神として、今も多くの人々から親しまれています。境内からは駿河湾や伊豆半島を望むことができ、全国的に人気の「大漁釣守」は神社の代表的な魅力の一つです。海辺の町・焼津を訪れた際は、ぜひ足を運んでみてください。

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みきと
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みんなの図書館さんかく名誉副館長/己書道場師範/星空案内人
麺と星空とコーヒーをこよなく愛しております。
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