焼津市利右衛門 吉永八幡宮|大名行列と地域を支える歴史深い八幡宮
2025年1月5日、焼津市利右衛門に鎮座する八幡宮を訪れました。地元では「吉永八幡宮」として親しまれており、地域の人々の信仰の中心として古くから愛されています。江戸時代には幕府から朱印地を賜り、3年に一度の例大祭では豪華絢爛な大名行列が行われることで有名です。神社の由緒や歴史に触れながら、地域文化の奥深さを改めて感じる参拝となりました。
詳細・基本情報とアクセス方法
基本情報
- 名称:八幡宮(はちまんぐう)
- 住所:静岡県焼津市利右衛門836
- 参拝時間:終日可能
- 駐車場:あり(数台分)
- 御朱印:あり
アクセス
公共交通機関の場合
- JR藤枝駅からしずてつバス藤枝吉永線で27分「吉永八幡宮」下車、徒歩3分。
車の場合
- 東名高速道路「大井川焼津藤枝SIC」から約9分。
地図
由緒・御祭神・御利益
歴史と由緒
吉永八幡宮は、806年(大同元年)に大石六郎五郎が創建したとされ、平安時代から続く由緒ある神社です。江戸時代には、1532年(天文元年)に室町幕府第12代将軍・足利義晴より朱印状を授与され、1649年(慶安2年)には徳川家光から朱印地7石5斗を賜りました。郷社に列せられたのは1873年(明治6年)で、以後地域の信仰の中心として今日まで続いています。
御祭神
誉田別命(ほむたわけのみこと)
主祭神。武運長久、農耕守護、厄除けの神。
須佐之男命(すさのおのみこと)
海原の神、厄除け、豊穣の神。
伊弉冊尊(いざなみのみこと)
創造神であり、生命の根源を象徴する神。
ご利益
吉永八幡宮では、以下のご利益があるとされています。
- 誉田別命
- 武運長久、厄除け、農耕守護
- 須佐之男命
- 厄除け、豊穣祈願、海上安全
- 伊弉冊尊
- 開運招福、生命力の向上
境内の様子と雰囲気
鳥居と参道
主要道路に面した立派な鳥居が参拝者を迎えます。鳥居を潜ると、左右に境内社があり、それぞれが地域の守護神として祀られています。
手水舎
鳥居を潜って右手に手水舎があります。清らかな水で手を清めて参拝します。
社殿
木造瓦葺の社殿は厳かで、歴史の重みを感じさせる佇まいです。
狛犬
境内の守り神として拝殿の前に配置されています。
境内社
秋葉神社(鳥居を潜って右側)
- 御祭神:火之迦具土命(ひのかぐつちのみこと)
- ご利益:防火、家内安全
稲荷神社(鳥居を潜って左側)
- 御祭神:火之迦具土命(ひのかぐつちのみこと)
- ご利益:防火、家内安全
年中行事
例大祭
- 開催日:9月中旬(3年に1度)
- 特徴:800人を超える大名行列が地域内を練り歩く格式高い祭りです。
- 猿田彦を先頭に、奴道中、鹿島踊り、山車が続きます。
- 大名行列は約1kmに及び、地域の歴史と文化が凝縮されたイベントです。
御朱印
吉永八幡宮の御朱印は「八幡宮」と書かれ、中央には朱印が押されたシンプルながらも荘厳なデザインです。
授与は境内ではなく、宮司さんのご自宅にて行われています。案内が境内に設置されていないです。授与料は300円です。
こんな方におすすめ
地域文化を感じたい方
吉永八幡宮は、地元に深く根付いた歴史と文化が色濃く残る神社です。特に大名行列は必見の行事です。
静かな参拝を楽しみたい方
広々とした境内と落ち着いた雰囲気の社殿で、静かに参拝したい方に最適です。
歴史に興味がある方
平安時代から続く神社で、室町幕府や江戸幕府との深い関わりを持つ歴史が学べます。
まとめ
吉永八幡宮は、焼津市利右衛門にある歴史と文化が息づく神社です。主祭神の誉田別命をはじめ、地域を守る神々を祀るこの神社は、地元住民に愛され続けています。3年に1度の例大祭では、800人規模の大名行列が行われ、全国的にも珍しい伝統行事が楽しめます。焼津市やその周辺を訪れる際には、ぜひ吉永八幡宮を訪れてみてください。