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高校サッカー選手権、静岡学園の単独優勝に思う

静岡学園、高校サッカー選手権、ついに単独優勝!

うれしい!
本当にうれしい!

待ったよねー。

静岡学園のサッカーの特徴はなんと言っても高い個人技からなる流動的なサッカーだ。
すべてのスポーツに対して技巧や芸術を求める僕にとって静学のスタイルは美しく誇らしい。

これまでの静学のサッカーは技巧に力を入れている一方で、スタミナが不十分で勝負弱い面が見えたように思える。
今回はどうだろうか!

まずデュエル(1対1)がめちゃ強い!
これまでは、パスサッカー主体にここぞのときに個人技という持ち物が生きる、というイメージだった。
自分の個人技を武器にガシガシ仕掛ける感じだ。相手が気の毒なくらい(笑)
そして、ボールを取られても秒で取り返す。
終盤になっても止まらない安定したスタミナ。
これまで見ていた負の要素を全て払拭してくれた感じで、不安要素が無くなった静学は本当に強く面白かった。

ところで、
僕がサッカーを好きになった背景に静岡学園出身であるところは大きい。
体育で毎回サッカーをし、
毎日昼休みにサッカーをし、
放課後に帰宅途中にもサッカーし、
選手権に出場したサッカー部の応援、Jリーグ、ワールドサッカーを見て、またサッカー。
その繰り返し。
そりゃ好きになるって。

静岡県民は本当にサッカー好きが多い。
意外とプレー経験のあるなしに関わらず多く、熱も入っている。
ブラジルのサッカーや関西の阪神と同じようなイメージかな。

しかし、

アンチもめっちゃ多いよ!

ブラジルのサッカー嫌いの人、関西のアンチ阪神の人、両方ともめっちゃ多いのと同じで、静岡県にもまぁそういう人は少なくない。
そこは仕方ないと思っている。
なんでもやってみて初めて魅力がわかるところあると思う。
正直、プレー経験がないのにサッカー好きな人のほうが変態だと思ってる。
特に女子は体育でもサッカーをやらずに育つこともあるだろうし。
そんな状況の中で「静岡だから」ってだけでサッカー好きを押し付けられたりなんかしたら嫌いになってもおかしくないよね。

さて、話を戻して、
今回は思い切って埼玉スタジアム2002に観に行った。
こういう自分のフットワークの軽さや思い切りの良さは嫌いじゃない。
静学や青森山田関係者だけでなく、サッカーファンや次世代の若きプレイヤーなど総勢約56,000人の観客。
すごいね!

試合は青森山田の2点先取からの静学が3点入れて逆転、という夢のような展開。
2点負けている状態でも焦らず自分たちのプレーで時折会場をどよめかせ、点を重ねるごとにスタジアムが揺れるほどの歓声とそれに同調する自分の叫び声…こんなにアドレナリン全開な状態はこれまでなかなか経験したことがなかった。
すごく貴重な経験ができたと思っている。

ところで、僕はサッカーファンであるとともに音楽ファンでもある。

最高の試合が繰り広げられていたスタジアムでサッカーファンとして魅了される自分が居る一方、なぜかどこか冷静に俯瞰する自分も同時に存在した。

「果たして音楽でここまでの一体感って出せるのか?味わえるのか?」

これに対する自分なりの回答としてはYesでもありNoでもある。
単純にスポーツとは比較できない部分もある。
しかし、どんな要素でそれを実現することができるのか考えることで足りないものが見えてくるような気がしている。

僕は音楽やスポーツなど色々なエンターティナーをリスペクトしている。
しかし、サッカーが最強とも音楽が最強とも思っていないし、特定の人だけがいつもすごいとは思っていない。
意外性やギャップで感動を与えて心を揺さぶった人がすごいと思う。

エンターティナーは無限の可能性を持った最高のおもてなしだ!