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虫は苦手だ!

おしりかじり虫

僕の本業は製造業の品質保証だ。

品質保証とは、出荷される製品や部品が「決められた品質」であるかどうかを確かめる仕事です。

品質保証の仕事は、出荷してよい品質かどうか確かめた結果を、お客さんにお知らせしたり文章として保存したりします。不良品が出てしまったときは、再び不良品を出さないように対策します。完成したモノをより良くするため常に改善する仕事です。

また、お客さんが不良品を購入してしまったときのクレーム対応も仕事です。お客さんのもとへ出向いたり電話したりして、商品に対する意見や要望を聞き企業へ報告します。

まさにこれ。

クレーム対応の中でもっとも嫌なのが虫の混入。
何が嫌かって、その虫が一体どこで混入したのかを推察するために虫の詳細をまじまじ観察して調べる必要があるのだ。

とは言え、そういった虫はもちろん、異物が混入しないような環境下で生産されているため、そういうクレームはめったに起こらない。
今回は約2年半ぶりにそのような事例が発生した。

まず…写真を取らなければならない。
僕は虫が大嫌いだ。
幽霊とかは全く平気なんだが、とにかく虫がダメ。
写真を撮るがためにまぁ苦労した。
虫だし、死体だし。

次にその虫が何なのかを特定するため、虫の知識ゼロの自分が写真を見ながらネットで調べる。
しかし、そうやすやすと見つかるものではない。
撮影した写真を使ってGoogleで画像で検索するも、似たような虫はヒットせず、鳥肌を作りながらただただ気持ち悪く感じる画像を見続ける。

Googleの画像で検索は虫には弱いらしい。

しかたないので画像をまじまじと見ることにした。

死んでいて気が付かなかったがどうやらお尻にハサミが付いていて、それが閉じている状態のようだ。

そこで

おしりハサミ虫

と検索してみることにした。大ヒットしたアレみたいだが。

すると!ビンゴ!まんまと引っかかってしまった!

彼の名は「ハサミムシ」。

なるほど、そのままだ。

これを先輩に話したところ、

「ちんぽばさみだね」

と言われた。

え、今なんと?

「ちんぽばさみ。ほんとにそういうんだよ、全国的に」

いやいやいや、セクハラする人間違えてますよ!

と思ったら…

ハサミムシ(鋏虫、蠼螋)は、ハサミムシ目(革翅目、Dermaptera)の昆虫の総称、またはその一種(Anisolabis maritima)の和名。

英語では「 earwig 」、ドイツ語では 「 ohrwurm 」と呼ぶ。ともに「耳の虫」の意で、「眠っている人間の耳に潜り込み中に食い入る」という伝承による。

日本では、古い和式便所近くでよく見られたことから、別名「ちんぽきり」、「ちんぽばさみ」と呼ばれた。

マジだった…。

みなさんは知ってました?
僕は虫に関しては本当に無知なので世間の常識すらわからない。

2年前はちょっと重いクレームだったこともあり、ひたすら蛾の写真を見続けた。
今回はわずかな時間で特定できて本当に良かった。

しかし、ハサミムシだけでもどうやら日本に40種類、世界に1900種類も居るらしい。

混入場所の特定には至らなかったが、これから報告内容を考えていった。

そんなわけで、今回はちょっとだけ自分の本業の紹介でした。